朗読劇「私の頭の中のけしごむぅ(たっくリスペクトver.)」

たっくんカナちゃん全3公演お疲れ様でした!! なんや!かんや!で2回。あい。観て、聞き入って参りました。

本当に素晴らしかったです。
座りっぱなしの朗読、ではなく、「朗読劇」だったわけですが、かといってあちこち動きまくるわけでもなく、確かにここは目で観たい!と思わせるところを耳ではなく目に焼きつかせてくれていた為、印象的なシーンがとても多く、指輪交換のシーンでは幸せそうな二人の姿に視界が開けるような晴れ晴れとした気持ちを感じたり、付箋にかかれた大事なメモを読みあうシーンでは病と少しでも前向きに向き合おうとするけなげな姿に胸が切なくなり、その付箋がどんどん進んでいく朗読と共にはらりはらりと落ちていくさまは、ひとつずつ消されて真っ白になっていく紙=ひとつずつ抜け落ちていく薫の記憶のようで1枚落ちるたびまた胸が切なくなり、二人の熱演と相まってどれも胸を打つ演出ばかりでした。とはいえ、基本は二人でそれぞれの日記を読んでいきながら話が進んでいくわけで。声だけでこれだけ胸に突き刺さってくるって凄いなあとまずそこにただただ感動。出逢った頃、想いに気づき始めた頃、幸せをかみ締めている最中、浩介がずっと抱えてきた心の闇を救った強く温かな愛情、病を知った絶望、壊れていく自分への苛立ち、ふと取り戻した自分、そしてどんどん進行していく病、様々な心情を声で表現しきってしまうカナちゃんに何度も何度も泣かされました。たっくんとカナちゃん、それぞれの芝居のプラスとマイナスのバランス、絡み具合が本当に素晴らしくって、最高の二人だなあと今日も前回もしみじみ。若い二人に、たっくんとカナちゃんにしか出せない二人の空気、二人の「私の頭の中の消しゴム」私は凄く好きでした。また数年後、もう一度二人でやる「私の頭の中の消しゴム」を観たい、そんな風にも思いました。観られて良かった。