どうせ死ぬし

改めまして「ゼツボー荘より愛を込めて」千秋楽おめでとうございました!!!
ひとのツイートを@フォースで引用するようなオモシロ作家のきたがわさんの初長編。今の彼らにしかできない、今の彼らだからこそ、訴える何かがある、きたがわさんのプレステージ愛に溢れた作品でした。ベテランのテクニックばかりの役者がかたまって芝居したところであの熱は感じられない。わたしはそう思う。そう思わせられるだけ凄いことだよね。
ゼツボー荘好き嫌い分かれるのかな? そうなの? 私は好きなのでよくわからないんだけど、作品うんぬんより、ひとの使い方のがあれこれ言われそうだなあとは思いました。いろんなことが今までのプレステージの流れとちょっと違うから、ここは今までどおり、ここは新しいこと、という線引きが観てる側の中で勝手に出来上がっていると、いちいち気になることだらけなのかもしれない、とは思いました。でも、そういう小さなひっかかりなんざ無視でいいと思うんだけどさ。
私はスタッフに回った人たちが舞台にあがることに対して今までそんな深く考えたことはなかったけど、今回ラストシーン全員で歌う姿は本当に感動したし見ていて涙が止まらなかった。確実に私の中に「何か」が残った瞬間でした。そしたらもうそれでよくね? って私は思ってしまいました。10人からあぶれたからって舞台にあがっちゃいけないってルールはないですよね? ほんの少しのチャンス(出番)だからこそ、大事に大事に、精一杯演じる。過ぎてく時を惜しむように、その瞬間を全力で。それってやっぱり気持ちがないと出来ないし、それもまたこちらに伝わってこないんだよね。
きたがわさんのブログ読んですっきりしたんですけど、舞台自体がとても映像っぽいんですよね。やはりそういう風に書かれてたのかと納得。そこがおそらく、小奇麗に、と自分が思った理由なんだと思うんですけど、本当にきたがわさんと大関さんとでプレステージに新しい風を吹かせたんだなあと思いました。まじめ一辺倒でもなくコメディ一辺倒でもなく、それぞれの得意なとこを生かしたプレステージにしか見せられない作品だったなあと思います。本当に素晴らしかったから、逆に再演は希望しない(笑) もうずっと私の中に大事に大事にしまっとくんだから!! 
テープ直してもらって、ラジカセからお兄ちゃんの歌が流れ出した瞬間の太一の叫び、ぐっときたなあ。胸に響いた。舞台だからこその生の迫力、情熱、感動しました。まじでルサはいい役者だよ。だまって舞台の端にいる芝居が多かったけど、映像向きないい表情いっぱいしてた。行くの遅くなって前につっこまれてしまったんだけど、前で良かった!と思ったぐらいにルサに楽しませてもらった。 
なんかあれですよね、結構固定メンバーって感じになってきてるから、そこが崩れて毎回誰が出てくるか本当わからなーいってなるぐらいに個々のレベルがあがるといいですよね。そしたらもっとプレステージにわくわくしちゃうもの。みんながんばって!  とりあえず岩田くんは今すぐカツゼツのレッスンして!(大至急)